カンスタSCチャレンジ2024

2024-06-09

カンセキスタジアムとちぎ STEEPLE CHASE チャレンジ記録会 2024[通称:カンスタSC(エスシー)チャレンジ]を、2024/09/07土 PMにカンセキスタジアムとちぎにて開催いたします。

  • 走りやすい・記録を狙いやすいとされる内水濠トラックの特徴を活かし、3000m障害を中心とした長距離障害走の記録会(公認競技会)を行います。
  • 2024年度は、日本インカレ・全日本実業団対抗の2週間前となるタイミングで開催いたします。前回同様、優れた競技成績を有する選手の参加料を無料とするなど優待制度を設け、展開します。
  • 猛暑時間帯を回避するため16:00(予定)に競技を開始し、メイン種目をナイター時間帯に実施する予定です。
  • 正式要項等については後日、改めて公開いたします。


イベントのコンセプトと実施種目

イベントのコンセプト:開催の背景

  • 好記録を出しやすい内水濠の競技場で長距離障害走の記録会を開催し、選手に記録更新をめざしていただきます。
  • 施設を有効活用し、国体レガシー継承とスポーツを通じた地域活性化を図ります。

実施種目

3000m障害(女子 76.2cm/男子 91.4cm)

  • 標準の長距離障害走であり、3000mを走る間に大障害を28回・水濠を7回跳び越える競技です。「走りやすい・記録を狙いやすい」内水濠トラックで、自己記録や各種競技会の標準記録などの更新にチャレンジしてください。

2000m障害(女子 76.2cm/男子 91.4cm)

  • 2000mを走る間に大障害を18回・水濠を5回跳び越えます。海外のジュニア競技会で盛んに行われているほか、国内では一部の競技会で行われたり、過去には国体少年の部などで採用されていました。
  • 2000m障害の記録に挑戦したい方、3000m障害を経験したことがなく初めて挑戦する方、スピードに自信がある一方で距離に不安がある方などに向けて開設します。

2000m障害(女子 76.2cm/男子 76.2cm)マスターズ/ビギナー/U15・16

  • マスターズ陸上の長距離障害走では、男子の場合、59歳まで3000m障害91.4cm、60歳以上が2000m障害76.2cmで行われます。全国のマスターズ60歳以上の方に、日本・アジア・世界記録に挑戦する機会として参加いただけるよう開設しました。
  • マスターズの女子については、全ての年代が2000m障害76.2cmで行われます。こちらも日本・アジア・世界記録に挑戦していただくことを期待し、開設いたします。
  • ビギナー枠として、男子60歳未満の方も参加可能です。中高年層で過去に3000m障害で活躍された方や、初めて長距離障害走に挑戦する方、一度チャレンジしてみたいという方など、この種目への参加をご検討ください。
  • U15・16枠として、中学2・3年生世代も参加可能です。男女とも、同じ高さ76.2cmで実施します。事前の練習準備を十二分に行い、怪我の無いようにご参加ください。スタジアムでは事前練習機会が設けられますので、ご活用ください。

オープン種目 小学生1000m・公認3000m

  • 昨年度に引き続き、小学生1000m(=ジュニア1Kチャレンジ)を開設します。
  • 障害を専門としない、ジュニア選手やエリート選手の出場機会として公認3000mを開設します。一定水準の公認記録を持つ選手の参加料を無料とする「優待制度」を設け、高い水準のレースが展開されるよう企画します。(詳細については、後日公開する要項にてご確認ください。)

© 公益財団法人日本陸上競技連盟「陸上競技ガイド」より https://www.jaaf.or.jp/guide/rule/

世界記録・日本記録・栃木県記録[2024年6月8日現在]

  女子3000障害
(76.2cm)
男子3000障害
(91.4cm)
世界記録 8分44秒32
ベアトリス・チェプコエチ
(ケニア)
2018年7月21日
7分52秒11
ラメチャ・ギルマ
(エチオピア)
2023年6月9日
日本記録 9分33秒93
早狩 実紀
京都光華AC)
2008年7月20日
8分09秒91
三浦 龍司
(順天堂大学)
2023年6月9日
栃木県記録 10分38秒48
宍戸 梨夏
(白鴎大学)
2019年5月26日
8分41秒5
川口 晴実
(黒磯南高教)
1981年10月18日
日本
高校記録
10分08秒92 *U18記録
柴田 佑希
(北九州市立高)
2016年5月1日
8分32秒12
永原 颯磨
(佐久長聖高)
2023年8月6日
栃木県
高校記録
10分49秒31
粕谷 雫
(宇都宮文星女子高)
2023年10月15日
※前回大会にて誕生 
8分55秒86
松村 匡悟
(佐野日大高)
2018年6月18日

2.内水濠の仕様について

会場となる「カンセキスタジアムとちぎ(通称:カンスタ)」では、3000m障害水濠の仕様が国内で普及している「外水濠(そとすいごう)」と異なり、水濠がトラック内部に位置する「内水濠(うちすいごう)」となっています。内水濠には、以下の特徴があります。

  1. スタート後のフラット区間が長いため、レースの入りがスムーズ
  2. 水濠の前後が直走路で跳び越えやすい
  3. 周回距離が短いため楽に感じる

  • 内水濠では、スタートから第1障害までの距離が長く、スタート後に集団がばらけた状態で第1障害を迎えることとなるため、レースの入りがスムーズになります。3000m障害の場合、スタート後1周目の内水濠には入らず通常のトラックを走ることに加え、始めの大障害2台が通過後に設置されるため、第1障害までの距離が約250m(カンセキスタジアムとちぎ)になります(外水濠の場合は約70m:第2陸上競技場)。
  • そして水濠前後が直走路となっており(一部の内水濠競技場では曲走路仕様あり)、曲走路の外水濠に比べると、周囲を走る選手との交錯や衝突を回避しやすいため、跳び越えやすいとされています。
  • さらに、選手の心理として周回距離が短いため外水濠より楽に感じるとのことです(内水濠:カンスタの場合は1周約396m/外水濠は420~422m)。こうしたことから、一般に「内水濠は記録を出しやすい」といわれています。
  • 国際的にみると内水濠が主流ですが、国内の1種競技場で内水濠となるのは、国立競技場(東京)とカンスタのみであり、2種以下の競技場でも極めて少数です。そのため国内選手が内水濠で競技できる機会は、非常に限定的です。
  • そうしたことから、これまでカンスタで行われた 国民体育大会や各種選手権大会等の3000m障害に出場された県内外の選手からは「内水濠」仕様が大変好評であり、「カンスタで誰でも参加できる3000m障害のオープン記録会を開催してほしい」と施設に要望があるなど、注目を受けています。
  • こうした施設の特性を活かすとともに、選手の要望に応えるべく、好記録を生み出す機会を提供できるよう、3000m障害に特化した記録会を開催する運びとなりました。

参考:仕様詳細

  • 内水濠通過の際の1周の距離:396m286.30
  • 3000m障害=7周+ 225m995.90
  • スタートから1台目までの距離(設計上):248m980
  • 水濠の深さ:500mm
  • 水濠の勾配:12.4度±1度

3.事前練習機会の設定について [カンセキスタジアムとちぎより]

カンセキスタジアムとちぎに関する情報