プロモーション:カンスタSCチャレンジ・ジュニア1Kチャレンジ
- カンスタSCチャレンジ/ジュニア1Kチャレンジ:もくじ
2.内水濠の仕様について
会場となる「カンセキスタジアムとちぎ(通称:カンスタ)」では、3000m障害水濠の仕様が国内で普及している「外水濠(そとすいごう)」と異なり、水濠がトラック内部に位置する「内水濠(うちすいごう)」となっています。内水濠には、以下の特徴があります。
- スタート後のフラット区間が長いため、レースの入りがスムーズ
- 水濠の前後が直走路で跳び越えやすい
- 周回距離が短いため楽に感じる
- 内水濠では、スタートから第1障害までの距離が長く、スタート後に集団がばらけた状態で第1障害を迎えることとなるため、レースの入りがスムーズになります。3000m障害の場合、スタート後1周目の内水濠には入らず通常のトラックを走ることに加え、始めの大障害2台が通過後に設置されるため、第1障害までの距離が約250m(カンセキスタジアムとちぎ)になります(外水濠の場合は約70m:第2陸上競技場)。
- そして水濠前後が直走路となっており(一部の内水濠競技場では曲走路仕様あり)、曲走路の外水濠に比べると、周囲を走る選手との交錯や衝突を回避しやすいため、跳び越えやすいとされています。
- さらに、選手の心理として周回距離が短いため外水濠より楽に感じるとのことです(内水濠:カンスタの場合は1周約396m/外水濠は420~422m)。こうしたことから、一般に「内水濠は記録を出しやすい」といわれています。
- 国際的にみると内水濠が主流ですが、国内の1種競技場で内水濠となるのは、国立競技場(東京)とカンスタのみであり、2種以下の競技場でも極めて少数です。そのため国内選手が内水濠で競技できる機会は、極めて限定的なものとなります。
- そうしたことから、これまでカンスタで行われた 国民体育大会や各種選手権大会等の3000m障害に出場された県内外の選手からは「内水濠」仕様が大変好評であり、「カンスタで誰でも参加できる3000m障害のオープン記録会を開催してほしい」と施設に要望があるなど、注目を受けています。
- こうした施設の特性を活かすとともに、選手の要望に応えるべく、好記録を生み出す機会を提供できるよう、3000m障害に特化した記録会を開催する運びとなりました。
- 県内選手には 約40年間更新されていない、男子3000m障害の歴代最高記録(8分41秒5)の更新を目指していただくとともに、U15・16のジュニア世代とマスターズ世代を対象とした 2000m障害(高さ 76.2cm)など特殊種目を設け、広く県外から参加選手を募り、栃木の魅力発信の機会にしたいと考えております。
- また、記録会の前には日時を定め、トラックに大障害・水濠を設置し、選手に練習でご利用いただける機会などを設ける予定です。
- 記録会へのご参加と、国体会場施設の有効活用をどうぞよろしくお願いいたします。
参考:仕様詳細
- 内水濠通過の際の1周の距離:396m286.30
- 3000m障害=7周+ 225m995.90
- スタートから1台目までの距離(設計上):248m980
- 水濠の深さ:500mm
- 水濠の勾配:12.4度±1度
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