シューズ底の厚さに関する規定;事務連絡
2021/07/21 事務連絡
トラック競技・競歩種目におけるシューズ底の厚さについては、ロード競技と同じく、40mmまで(以下・≦)認められます。
指導者・審判員間での共通理解が十分でない様子が散見されますことから、改めてお知らせいたします。
以下、2021/03/09公開記事
標記の件、新シーズンとなる競技会開催を迎えるにあたり、ワールドアスレティックスによる規則第143条・テクニカルルール第5条=TR5 の改訂内容につきまして、お知らせいたします。
当改訂は世界共通の規則として、既に2020年7月28日から適用されております。ただし、これまで日本国内では2020年12月1日まで移行期間とされ、例えばトラック長距離走種目では、いわゆる「厚底シューズ」着用が認められておりました。しかし今後は一切、着用できないものとなります。ランニングシューズ(ジョギングシューズ、アップシューズなど)で、トラック競技や砲丸投、円盤投、ハンマー投の投てき競技に出場するケースでは注意が必要です。
選手ならびに指導関係者の皆さまにおかれましては、競技会参加にあたり、支障がないよう十分にご注意の上、準備対応願います。
靴底の厚さ
補足:TR5.5、注意(i), (ii),(iii) 及び、TR5.5 の図(a) 並びに (b)TR5.13.3 に基づく
種目 | ソールの最大の厚さ/補足 |
フィールド種目(三段跳除く) | 20mm (※これまで制限が無かった砲丸投などでも、厚みのあるランニングシューズなどは着用できません。投てき専用シューズなど、底の厚さが20mm以下となるシューズをご用意ください。) 全ての投てき種目、高さの跳躍及び、三段跳を除く長さの跳躍種目に適用。全てのフィールド種目において、競技者の前の部分の中心点のソール厚さは、競技者のかかとの中心点のソール厚さを超えてはならない。 |
三段跳 | 25mm(※三段跳用として開発されたスパイクが、走幅跳では着用できない場合がありますのでご注意ください。) 競技者の前の部分の中心点のソール厚さは、競技者のかかとの中心点のソール厚さを超えてはならない。 |
800m未満のトラック種目(含むハードル) | 20mm リレーにおいては、各走者の距離で本規則が適用される。 |
800m以上のトラック種目 | 25mm (※いわゆる「厚底シューズ」ではない、市販のランニング・レース兼用シューズでも25mmを超える場合があり、そうしたモデルも着用できないため、ご注意ください。) リレーにおいては、各走者の距離で本規則が適用される。 競歩種目ではロード種目と同様とする。 |
クロスカントリー | 25mm |
ロード種目(含む競歩) | 40mm |
TR57 の種目(マウンテン・トレイル) | 規定なし |
TR5.13 注意
(i) 規則 143 条(TR5)13(a)の「1 つの剛性プレートまたはブレード」は、複数のパーツで構成される場合があるが、それらのパーツは、平行ではなく(例:個々のパーツは互いに上に積み重ねない)、1 つの平面に連続して配置しなければならない。※現行のルールブックに掲載の内容と変更なし。
(ii) フィールド種目のシューズの厚さについては、現在、これまでの規則に合致したシューズを使用している競技者を救済するため 12 月 1 日以降からの適用とする。リザルトへの「規定外」の注記は不要とである。(WA ルールに記載の内容を追記)